その肌荒れはアレルギー?

MENU

その肌荒れはアレルギーかも

アレルギーの検査

肌荒れなど、気になるけれど命に関わるほどではない不調は、つい症状を長引かせてしまいがちです。
医療機関で診断を受けて処方された薬を塗り続けているのに、なかなか症状が改善しない状態が続いているという方には、アレルギーの血液検査を受けてみることをおすすめします。
肌荒れの正確な原因が特定できれば、適切な処置によって短期間で症状を改善させることが可能です。

 

アレルギーの血液検査は、医療機関で簡単に受けることができます。その内容や費用について、実体験を交えてご紹介します。

 

アレルギーの血液検査はどこで受けられる?

アレルギーに関する血液検査は皮膚科や内科、または耳鼻科や眼科、アレルギー科でも受けることができます。私の場合は顔の肌荒れがきっかけだったので、皮膚科で検査を受けました。

 

私は血液検査を受けるまでの半年ほどの間、皮剥けや赤みと強い痒みなどの肌荒れに悩まされていました。
その間、複数の皮膚科で受診しましたが、アトピーと言われたり化粧かぶれと言われたりと診断結果が定まりませんでした。処方された薬を塗っても完治には至らず、肌荒れを繰り返すたびに症状は悪化していきました。

 

顔の肌荒れだったために精神的なダメージも大きく、医療機関で受診しているにもかかわらず症状が悪化していくので、医療不信に陥りそうでした。
そんな中、何軒目かに訪れた皮膚科で、医師にこれまでの経緯を説明したところ、アレルギーの血液検査を提案されました。
とにかく肌荒れの原因が何なのか知りたい!と切実に思っていた私は、検査をお願いすることにしました。







血液検査の費用と検査内容

何らかの体の不調があって、原因の特定や病状把握のために血液検査を希望する場合、基本的な内容であれば健康保険適用で検査を受けることが出来ます。

 

私が皮膚科で血液検査を受けた際の費用は、医療費3割負担の保険適用で5,000~6,000円ほどでした。
検査内容は、白血球などの状態をみる「白血球像検査」と、アレルギーの原因となる可能性の高い36項目の物質に対する反応をみる「Viewアレルギー36」という検査です。
Viewアレルギー36は、2016年現在、検査可能な項目が追加されて39項目となり、「Viewアレルギー39」という検査になっていますが、こちらも保険が適用されます。

 

白血球像検査は1000円以下、Viewアレルギー36は約5,000円ほどの費用がかかりました。

 

白血球像検査
白血球像検査は、血液中の白血球の測定値によって、現時点で体に起こっている異常を把握するための検査です。
項目は11項目ほどありましたが、アレルギーに関しては特に好酸球(Eosino)という項目が重要で、アトピー性皮膚炎の患者は、この好酸球の値が高い傾向があるそうです。
好酸球の測定値は、アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患の他に、寄生虫感染症などの診断要素の一つにもなります。

 

アレルゲンを特定する検査の種類と保険の適用範囲

アレルゲンとは、アレルギー症状を引き起こす原因となる物質のことです。アレルゲン検査では、その人のアレルギー症状の原因となっている物質が何なのかを特定することが出来ます。

 

アレルゲンを特定する血液検査の保険適用には範囲が決まっており、検査項目となるアレルゲンを個別に選んだ場合、13種類までしか保険適用での検査は出来ません。
保険適用範囲外の検査費用は自己負担となり、1項目追加ごとに約1,000円ほどの費用が必要になります。

 

私が受けたViewアレルギー36(現Viewアレルギー39)は検査項目を自由に選べませんが、一般的にアレルゲンの可能性が高い項目をパッケージ化することによって、保険適用範囲内で多くの項目の検査を受けることが出来るようにしたものです。

 

同様に保険が適用される検査として、「MAST−36」という36項目の検査もあります。
MAST−36はViewアレルギー39よりも検査項目が3種類少ないですが、この二つの検査には、いくつか異なる項目が含まれていますので、単純にViewアレルギー39を選んだ方が良いとは言えません。気になるアレルゲンの種類が、より多く検査項目に含まれている方を選ぶことをおすすめします。

 

Viewアレルギー39やMAST−36は保険が適用され、少ない費用で多くの項目を調べられるお得な検査ですが、検査したいアレルゲンが少ない数に絞られている場合は、個別に検査をした方が費用は抑えられます。状況に応じて、医師と相談して検査内容を決めましょう。

 

Viewアレルギー36の検査項目
Viewアレルギー36の検査項目は、「吸入」「食物」「その他」のカテゴリに分かれていました。
「吸入」には、ハウスダスト、スギなどの植物、カビなどの菌類、動物や昆虫の17項目が含まれます。「食物」には、卵や穀物、野菜や果物、肉や魚介類の中から18項目。「その他」はゴム製品などに含まれるラテックスという化学物質です。

 

似た内容のMAST−36(検査当時はMAST−33)と、どちらの検査を受けるか迷いましたが、マラセチアという菌の検査が出来るのはViewアレルギー36の方なので、私の皮膚の症状から見てViewアレルギー36を受けた方が良いという医師の判断で、こちらの検査を受けることになりました。

 

アレルギーの血液検査の方法と検査結果が出るまでの期間

検査結果がでるまでの期間

アレルギーに関する血液検査は、診察時すぐに行うことが出来ます。

方法は、通常の血液検査と同じで採血のみです。採血量も健康診断などで採取される量と変わらず、注射器3本ほどでした。

 

検査結果が出るまでには、約一週間ほど時間がかかります。
私の場合は、医師と相談して検査結果が出てから本格的な治療を開始することにしたので、検査当日は、消毒薬入りの軟膏と抗アレルギー作用のある飲み薬のみを処方してもらいました。

 

血液検査の結果は
検査結果が出る予定の約一週間後、再び皮膚科で診察を受けました。
診察室で検査結果の記載された検査報告書という用紙を手渡され、担当医師が結果の内容について説明してくれました。

 

検査報告書は白血球像検査のものと、Viewアレルギー36のものが各1枚でした。

 

白血球像検査の結果
白血球像検査の検査報告書は、白血球数などの検査項目名と、測定値、正常の範囲の基準となる基準値で構成されています。各項目の測定値を基準値と比較することによって、体で起きている症状を把握することが出来ます。

 

私の検査結果は、白血球の数値は全て基準値で、特別高い数値の項目はありませんでした。アレルギー症状に関係するとされる好酸球の数値も基準値の範囲内で、やや低めの数値でした。

 

最後に「IgE」という項目があったのですが、この数値だけが、わずかに基準値を超えていました。
IgEとは、IgE抗体という免疫機能に関わる糖タンパク質のことで、アレルゲンと結合してアレルギー反応を引き起こします。IgEの数値が高いと、アレルギー反応を起こしやすい体質であると言えます。
IgEの測定値によって、どの物質に対するアレルギーがあるのかを特定することも出来ます。その結果については、Viewアレルギー36の検査報告書に記載されていました。

 

白血球像検査の結果とIgE値から判断して、私はややアレルギー体質ではあるものの、アトピー性皮膚炎の症状には当てはまらないとのことでした。

 

Viewアレルギー36の結果
白血球像検査では肌荒れの原因は見つかりませんでした。私の肌荒れの原因は一体何なのでしょうか?答えはViewアレルギー36の検査結果の中にありました。

 

Viewアレルギー36の検査報告書は、アレルゲン名の項目と、index値というIgEの測定値、クラスというアレルギー反応の強さを0~6の7段階で判定した結果で構成されています。

 

クラスは、index値が0.26以下であればクラス0で陰性となり、0.27~0.49であればクラス1の疑陽性でアレルギーの疑いがあるレベルということになります。0.50以上のクラス2~6が陽性に分類されます。
クラス2までであれば、普段の生活の中で問題になるほどのアレルギー症状が起こる可能性は低いので、そこまで過敏になる必要はないそうです。クラスが高いほどアレルギー反応が強く、症状の原因になっている可能性が高い物質であるということになります。

 

つまり、アレルギー症状の原因として疑われるのはクラス3以上の結果が出ている物質です。私の検査結果の中にも、クラス3判定が出た物質が一つだけありました。「マラセチア」です。
マラセチアとは、真菌というカビの一種で、皮膚の常在菌ですが、脂漏性皮膚炎という肌荒れや、ニキビに似た症状を引き起こすマラセチア毛包炎、外耳炎などの原因になる菌です。
他にも、クラスは低いものの、真菌に属する複数の項目にクラス1やクラス2の判定が出ていました。どうやら私はカビなどの真菌にアレルギー反応を起こしやすい体質だったようです。

 

診断結果とその後の経過

Viewアレルギー36の結果と、皮膚の状態、肌荒れの症状が出始めた時期と職場の大掃除で古い書庫に入った時期が重なることなどから、私の肌荒れはカビアレルギーをきっかけに脂漏性皮膚炎を起こしている状態と診断されました。

 

診断後は、医師から処方された飲み薬と塗り薬を使い、アレルゲンを意識して生活環境の改善を行いました。その結果、約1週間ほどで炎症のない肌を取り戻すことが出来ました。

 

原因が分かれば安心して治療を受けられる
血液検査の結果が、必ずしもアレルギー症状の原因に直結するとは限りません。
初回診察時にマラセチアの検査をすすめられたことから、医師はすでに血液検査の結果が出る前から、私の症状は脂漏性皮膚炎と見抜いていたようです。

 

しかし、血液検査の結果を確認することによって治療方法の根拠を理解し、納得して治療を受けられたことは、患者である私にとって大きなメリットでした。
また、自分のアレルゲンとなる物質の情報は、完治後の健康管理にも活かされています。

 

アレルギー症状が出ているけれど原因が分からないまま過ごされている方や、治療を続けているけれど効果が出ずに悩んでいる方は、アレルギーの血液検査を受けてみてはいかがでしょうか。
症状の原因が分かれば安心して治療を受けることが出来、私の場合のように短期間での症状改善につながることもあります。