フェリチンの不足と過剰

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フェリチンとは

フェリチンとは水溶性タンパク質の一種で、構造上内部に鉄を貯めておけるため「鉄分の貯蔵庫」とされています。肝臓やすい臓などの臓器の細胞内に存在していますが、血中にも微量が存在しています。

 

フェリチンが不足するとどうなる?

どうなるの?

鉄分と結合するタンパク質であるフェリチンが不足すると、鉄分不足による様々な症状が起こります。

 

たとえば貧血症状の有無を把握するための検査項目として、身体の中で鉄分を運ぶ役割をするヘモグロビンが挙げられますが、最近ではヘモグロビンと同時にフェリチンを調べる方法が主流となっています。
これは、体内に取り込まれた鉄分の運搬システムが関係しています。前述の通りフェリチンは体内の鉄分の貯蔵庫としての役割を果たしますが、体内に取り込まれた鉄分はまずヘモグロビンによって身体中に運ばれていきます。そしてその後、余った分の鉄分が貯蔵庫であるフェリチンにまわされます。
ただし、出血を起こった場合はフェリチンに貯蓄されている鉄分から優先的に使用されます。そのため怪我等で出血をした後に鉄分を補わなければ、そのままフェリチンが空の状態が続いてしまいフェリチン不足に陥ってしまします。ヘモグロビンには通常通り鉄分が供給されているため、ヘモグロビンの数値は正常でもフェリチンの数値が低く貧血が疑われるという状態になります。

 

貧血

また、フェリチンが不足し体内の鉄分が少ない状態が続くと貧血だけではなく、様々な病気の原因となることがあります。鉄分は私たちの身体の中で新しい細胞をつくるためのサポートをします。

また、免疫力にも密接な関わりがあるため鉄分が不足すると風邪などのちょっとした病気も長引いてしまったり、慢性的な肌荒れが起こったりします。
さらに、鉄分は幸福物質のセロトニンやドーパミンのような神経伝達物質の分泌にも関係しているため、うつ病や睡眠障害を引き起こすこともあります。

 

 






フェリチンが高値の場合

 

本来フェリチンは血液中には少ししか存在しないはずの物質ですので、フェリチンの数値が高値の場合はなんらかの病気の可能性が考えられます。
前述のように臓器の細胞内に存在しているはずのフェリチンが血中に流れているということなので、肝臓などの疾患が疑われます。その他、心筋梗塞や再生不良貧血といった病気の可能性も考えられます。

 

フェリチンが高値を示すということは通常ではありえないことなので、その原因となっている病気を断定し、適切な治療を受けることが大切です。